はぐくみプログラム

「はぐくみプログラム」とは、自分と、縁あって自分のまわりにいる人たちの真性をはぐくむための意識の成長プログラムです。

 

「はぐくみプログラム」の第1ステップは自分を信じ、愛することからはじまります。

 

赤ちゃんは誰でも自分を信じ愛しています。

誰でも陰りも穢れもない「真性」のままこの世に誕生します。

 

いつのころからか、人は「真性」ではない自分の意識を体験するようになります。

 

例えば、ちいさな子どもが、あなたの知らない間に隠れてお菓子をたくさん食べていたとします。

 

あなたがお母さんならどうしますか?

 

「悪い子ね!黙ってそんなに食べて」と叱りますか?

 

既に子どもは、「お菓子をたくさん食べる」という行為がお母さんに認められないとわかっているから隠れて食べているのです。子どもの知恵が発達してくると、このような場面にしばしば遭遇します。虫歯になるから。太ってほしくないから。・・・お母さん側にはさまざまな理由があるかもしれません。しかしその事情がわかるほどには子どもはまだ成長していないのです。

 

お菓子を食べたくなるのは子どもの真性です。

お菓子をたくさん食べさせたくないのは親の事情です。

 

子どもは「お母さんから認められない」自分を分離します。お母さんから愛されない自分を認められないからです。そこには「罪の意識」が発生します。
お母さんから隠れて食べたくなる自分は悪い子です。子どもはその悪い子の自分を無意識のうちに分離し、罰します。

 

このように「真性」ではない自分とは、親との関係性において生まれるゆがみなのです。

 

では、この場合どうしたら子どもの「真性」をはぐくむことができると思いますか?

 

あなたがお母さんならば、こう言ってハグしてあげてください。

 

「お菓子をたくさん食べたくなるのは悪いことじゃないの。でもお母さんにはお菓子をたくさん食べてほしくない理由があるのよ。だから「食べ過ぎないで」と言っていたの。あなたがもっと大きくなったらきっと分かるように説明するわ。

でも今はもう、隠れて食べなくてよいのよ。 お母さんは大好きな❍❍ちゃんにいつでも美味しいものをたくさん食べて幸せでいてもらいたいのだから」。

 

あなたがかつての子どもだったのなら、自分をハグする意識で、こう自分自身に言ってあげてください。

 

「誰も悪くないのに、みんなあなたを愛しているのに、あるとき幼さゆえにあなたは自分の「真性」を「罪」だと思いこんでしまいました。そのゆがみを回復できるのも自分自身の意識次第なのです。

ちいさな誤解とゆがみをリセットして、自分の真性を信じ、自分を愛するところからもう一度スタートしましょう!」と。

 

  

 

真性をはぐくみましょう

私たちはまっさらな真性のまま生まれてきます。

 

しかし、一歩外へ出て現実社会の中を生きる過程で、食べるため、生活するための仮の自分「仮性、あるいは魔性と呼ぶべきような性質」(以下「仮性」といいます)がどこかで真性と折り合いをつけながら誰もがこの世を生きのびています。

 

親が身につけてきた「仮性」は、無意識にまたその子どもたちに引き継がれてゆきます。

 

幼い子どもは、「真性」のまま家族を愛しますので、家族が「仮性」で自分に接しても、それをあるがまま受け止めます。しかし、自分の「真性」より大好きな家族の「仮性」を優先させることにより、子どもたちの内面にゆがみが形成されてしまうのです。反抗期になると、自我が発達し、家族の「仮性」をあるがまま受け止めることが困難となり、内面の苦悩とゆがみはさらに拡大してゆきます。

 

自分の幼いころ、自分の思春期を思い出してみてください。

誰もが、家族や世間と折り合っていくために苦悩の心情を通過していますよね。

 

「そんなことは生きていくうえで当然」という思考が湧いてきましたか?

あなたが生きてきた時代当然と受け止められたことが、今を生きる子どもたちにとっても当然となるのも、もっと厳しくなるのも、子どもたちがより真性を守られてゆくのもあなた次第だとは思いませんか?

 

これがあればよいな~。こんなふうになればよいな~と過去私たちがイメージしてきたことが現実化している世界に私たちは暮らしているのですから。 

   

自分が大人となり、親となった私たちは、自分よりちいさな子どもたちが「真性」を少しでも失わずに育つために貢献できる立場にいるのです。

 

やがては親の事情と心情を子どもたちは心から理解し、その苦悩を解放できるようになります。

 

子どもに宿っている「真性」の輝きを何よりも大切に、周囲に流されずはぐくんでゆける親となりましょう。

 

 

子どもの異常行動とストレス

脳では、視床下部の神経がストレス反応の起点となり、それが左図の赤い部分、脳下垂体から副腎皮質ホルモン分泌を促し、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールを分泌させて、種々のストレス反応を発現させ、戦う、逃げるなどの行動を引き起こします。 ストレスが長期に及ぶとコルチゾールの過剰な分泌が続き、うつ病の発症にかかわるといわれています。

 

親の庇護下にある子どもは、生活環境を自分で選択することや周囲の状況をコントロールすることができません。時として、同じストレスを長期間にわたって感じ続けることや、耐え難い重度のストレスに身をおくこともあり得ます。そのような場合、子どもの肉体や精神の安定は損なわれ、その結果として病気・異常行動などの異変が表れてきます。

 
子どもに表われる問題を、親が鏡として、自分の課題と捉えることができれば、親の成長のために、どんなに子どもたちが悩み苦しみ、尽くしてくれているかに気づくことができます。大抵の親は自分本意に子どもを愛しますが、無意識にコントロールを用い、見返りを求め、子どもの真性を傷つけていることもあるのです。
 

ストレス反応パターンへの理解とはぐくみ

幼い子どもにとって家族(特に親)は、自分の生存のために重要な目的であり手段です。

 

その重要さゆえ、ときには他の家族にとって記憶に残るほどでもない家庭内のある出来事が、幼い子どもにとって否定的なストレス反応パターンを伴う記憶となってしまうことがあります。

 

その場合、出来事の記憶は、脳の海馬に個々の人間の原始的生存競争に役立つ情報として貯蔵されています。後の場面において、ある刺激から、その人の生存のために必要な情報として、自動的に当時の否定的情動が蘇ることがあります。またコルチゾールや、アドレナリンの分泌といった神経ホルモンに影響され、たちまち体の筋肉組織を弱くし、消耗と生理的機能障害がおこり、生存を重視した免疫システムに変わります。よく言う「へびににらまれた蛙」状態になるのです。 本人の自覚がなくても突如これらの反応がおきてしまうことから、それに続くさまざまな弊害が現象化します。

 

何より大切なのは、本人の認知です。

 

重要なのは、動物的反応よりはかなり知的レベルの高いその人の知能が、感情を修正する機会を与えられる前にストレス反応がおきてしまうことを理解することです。 

 

ストレスホルモンの分泌は通常30分程度ですので、それは一時的な「生き残りのための動物的反応」であって、やがて回復するものであることを知り、回復を待つことです。

やがて体は、次の刺激反応周期に備えて再びバランスを保ち、回復します。

 

一歩外に出れば、うつ社会といわれ、ストレスの多い環境で生活する機会が増している私たちにとって、自分と家族のストレス・マネジメントは欠かせない要素です。不幸にして既に幾つかのストレス反応パターンが出来上がってしまっている人にとっては、真剣な回復への取り組みが必要となります。

うつ病といわれる状態に陥る人の数が急増している現状は、家庭や社会の鏡と言えますし、病気としてでる症状は、必要があっておきているのだと言えます。 以前にも書いたとおり、私たち戦後世代以降の日本人は総じて第二次世界大戦の敗戦トラウマを遺伝的に継承しているわけですから、その視点からストレス反応パターン発生の必然性と現状の考察は欠かせないものだと思います。

 

生き残りのための緊急システムが優位に働きつづけるような危機的な状況をこれ以上社会に蔓延させないためにも、まず家庭において、家族の安全をはぐくむ親性が大切です。

 

ストレス反応パターンを理解し、幼い子どもがストレス記憶を発生し易い立場にあることを理解し、自分や家族にその反応パターンが当てはまることがあれば、回復のために、愛し、はぐくむ力を尽くしましょう。