人間という小宇宙

「世界は一つの巨大なスーパーマーケットになった」と言われて久しいですが、今や出かけなくてもインターネットで注文すればほしいものがほしいときに手に入ります。


「こんなものがあれば便利だね~」「こうなってほしいな~」次々に夢を叶える技術、インフラ、コミュニケーション、ネットワークや娯楽、商品を開発し、実践し、改良し、運用し、消費社会の繁栄をけん引してきた私たちです。

 

私たち人間には願いを叶える能力があります。

 

それなのに、一向に無くならない対立、貧困、暴力、憎悪、嫉妬、いじめ、差別・・・・

ますます危機が深まり増すばかりの、環境汚染、自然災害、気候変動・・・・

 

私たち人間には願いを叶える力があるのになぜこれらは無くならないばかりか、悪化しているのでしょう?

 

答えは明らかです。

 

これらを引き起こしているのは私たち人間の「人間性の問題」だからです。

 

それらは、豊かになるように、便利になるように、楽しんで美味しい体験をするように、成功するように、優れるように、羨まれるような存在になるように、勝つように、一人勝ちするように、独り占めするように願いを次々に実現してきた私たち人間の努力の結果なのです。

 

では、問題を解決する方向も明らかですね。

 

そう、あなたの価値観のベクトルを転換すればよいのです。

あなたの行動のモチベーションは、あなたの心の奥底に潜む価値観です。

 

もちろん幸福、豊潤、繁栄、成長を願うのをやめる必要はありません。
宇宙と調和する方向に少し価値観を整えれば行動も変わるのです。

 

平和を願い、争いのない世界を願うのであれば、

自らを省みて他を非難せず、穏やかに安らかに和して日々を暮しましょう。

 

自然災害のリスクに心痛めるのであれば、

母なる地球の痛みに意識を合わせ、大自然の息吹に触れ自然との調和を願いましょう。

 

繰り返します。私たち人間には願いを叶える能力があります。

 

私たち人間は小さな宇宙なのですから。

 

 

 

ボトムアップからのアプローチの重要性

近年、自然災害のリスクは、気候変動や無秩序な開発などを受け、さらに高まっています。新たな対応が求められる中、環境破壊の根本原因が人災にあることを認められぬまま、特定国の思惑や大(グローバル)企業の利益を優先しているトップダウン・アプローチでは、身動きがとれなくなっているように思います。

ちいさなひとりから、自然との調和を願い、自然との一体感を意識してゆく積み重ねがとても大切です。
宇宙意識に立った私たち一人ひとりに、ボトムアップからの実践が期待されています。
 
私たちは今、新たなパラダイム(当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること)の入り口に差し掛かっています。 そこで必要とされるのは、一人ひとりの危機に対するレジリエンス(困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力)なのです。
変化の時代では一人ひとりの心のしなやかさが求められます。

 

いつも想像力を失わずにいましょう。

 

不安や恐れから自由になり、調和を心がけ、いつも穏やかに自然体でいましょう。

いつも不動に安定していましょう。

 

そして、危機が高まったときこそ、レジリエンス(困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力)の真価を発揮しましょう。


常に前向きに変化を恐れずリスクを把握して適応し、自分のリスク・危機耐性を高めていくことを心がけていれば、突然の、ある一定のレベル以上のストレスにも対応してゆけるものです。

未来に対して肯定的な期待を常に持ち、内的な成長を志向していれば、危機を切り抜けることを通して自分の意識の成長を実感できます。

 

レジリエンスを高め、ピンチをチャンスに変えて、明るい未来を創り出してゆきましょう。

 

 

私たちの実践

  皆さんは「釜石の奇跡」という言葉をご存知ですか。「釜石の奇跡」とは、311の大震災で大津波に見舞われても、岩手県釜石市の約3000人の小中学生の多くが高台に避難して、99.8%が無事だったことを指して言われています。これには、市の実践していた防災教育が大きく貢献しています。


 「津波てんでんこ」といい、三陸地方には「津波が来たら、家族はてんでばらばらに逃げろ」という昔からの貴重な教訓が残されています。てんでばらばらとは、一見、冷たいように感じますが、想定外の大津波が来たら、家で待っていたり、家族を助けようと戻ったりしたら自分の命も助からないのです。

 歴史的に三陸地方には百年に一度ほどの周期で大津波による被害が繰り返されてきたのにも拘わらず、巨大な防波堤が建設されたこともあり、大人たちの危機意識が希薄になっていたことを危惧した、群馬大学大学院の片田敏孝教授は、釜石市の教育長に掛け合って、市内の小中学生を対象とした熱い防災教育を行っていました。片田教授は、子どもたちにたとえ一人で家にいても必ず「逃げる」ことをたたきこみ、最初は、「家で親を待つ」と答えていた子どもたちには、親ごさんに「あなたのお子さんが家で待つと言っていますが、これでお子さんが助かると思いますか?」と問いました。真剣に話し合い、結果、ひとりでも逃げることを決意した子どもたちの親もまた、迷わず、自分が逃げるという行動がとれるようになりました。


実際に津波に見舞われた時には、ひとり一人が「逃げる」ことを実践し、また最初に避難した場所が、津波に覆われる危機がせまったことを感じた中学生たちは、さらに安全な高台に多くのお年寄りや小さな子を避難させ、人を助ける実践のできた子どもたちもいました。実際、被害は大きく、奇跡がおきたわけではないので、「釜石の奇跡ではなく、釜石の実践」だと子どもたちは語っているといいます。


翻って、想定外の出来事は、台風、地震、竜巻、政治的・経済的リスクなど身の回りでいつ起きてもおかしくない状況です。危機意識を高め、常に家族や身の回りのひとたちと話し合って受け身ではない防衛対策と実践を深めてゆきましょう。

 

 

 

 

 

レジリエンスについて

今日はレジリエンス(resilience)について書いてみたいと思います。

 

耳慣れない言葉ですが「レジリエンス」をご存知でしょうか

日本語に訳すと「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」となります。またはしなやかさとも訳され、個人のリスク・危機耐性ともいえます。

 

今回の大震災で私たちは未曽有の危機に直面しましたが、これからは変化の時代になり、一人ひとりのレジリエンスの強さが求められますので、覚えていただきたいなと思います。

レジリエンスが強い人は、次の4つの特徴をもっています。

 

.肯定的な未来志向性
 未来に対して肯定的な期待を常にもっていること

.感情の調整 
 感情のコントロールを行えること

.興味・関心の多様性
 さまざまな分野に興味・関心をもっていること

4.忍耐力 です。

 

この4つ目の忍耐力(英語ではペイシャンス・patienceといいますがは、多くの日本人が生まれつき備えているもので、特に今回の震災で東北の方々が発揮されている忍耐力は、耐え抜く力、不屈の精神、冷静さ、他を思いやる能力を伴い素晴らしいと感じています。

  

レジリエンスの特徴を高めるには、

 安定した家庭環境や親子関係があること

 セルフ・エスティーム(自尊心:自分を肯定する能力)や共感性が育っていること

 コンピテンス(日本語では潜在能力)、スキル、ユーモア、コミュニケーション能力があること

が有効だとわかっています。


難しいことではありません。いつもリスクを把握して適応し、自分のレジリエンス(リスク・危機耐性)を高めていくことを心がけていれば、危機が高まったときこそ、レジリエンスの真価を発揮できるのです。そして、そのことを通じて心の成長を実感することができます。

 

レジリエンスを高め、ピンチをチャンスに変えて、明るい未来を創りだしていきましょう。